矢倉岳
足柄山という山は存在しません。箱根外輪山東側の、金時山、明神ヶ岳明星ヶ岳、矢倉岳(870m)などの総称です。足柄山の金太郎は、この山々を自分の庭のようにして、山に住む動物たちと遊んだのです。矢倉岳は外輪山の北側に位置し、麓には静脈のように川が流れ、戸数90戸に満たない小さな集落があります。
|
|
春うらら
早春、蕗の薹が土を持ち上げると、クヌギやナラ、ケヤキなどの落葉樹が芽吹き、花桃の赤や白が山の斜面を彩ります。やがて、ミツバツツジ、山桜、ヤマブキと競うように里山を染めます。ツクシが顔を出し、ワラビ、ゼンマイ、筍、蕗などの山菜が食卓に上がる頃になると、川には岩魚や山女を追って釣り人が訪れます。
|
|
地域おこし
矢倉岳の麓を花の郷にしようと、遊休農地を利用してざる菊(小菊)の栽培をしています。10年続いたざる菊祭りは都市住民の人々に”里山さんぽ”を愉しんで頂きました。今年(令和元年)は祭りイベントはありませんが、今まで通りざる菊の鑑賞をしていただけます。山の景観を保全し地域が元気になれるよう”地域活性化推進活動”はまだまだ続きます。
|